その他にも種類は様々

その他にも種類は様々

不眠症以外の睡眠障害

睡眠外来に訪れる患者が抱える睡眠障害の代表的なものは不眠症ですが、それ以外にもいくつか種類があります。ここでは、不眠症以外の日常的によくみられる睡眠障害の種類や症状について紹介していきます。

過眠症

まずは「過眠症」です。過眠症は、十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に激しい眠気に襲われて生活に支障をきたす状態であり、「ナルコレプシー」「特発性過眠症」「薬剤の影響」によるものが多いです。
ナルコレプシーはいきなり眠ってしまう「睡眠発作」のイメージが強いですが、それ以外にも感情の変化によって身体の力が突然抜けてしまう「情動脱力発作」、入眠時に起こる「睡眠時麻痺」や「入眠時幻覚」などがあります。アメリカやヨーロッパと比べると、日本人はナルコレプシーの有病率が高いようです。原因としては、覚醒状態を維持するオレキシンの低下が関係しています。
特発性過眠症はいまだに原因不明の睡眠障害で、症状としては夜に十分睡眠したにも関わらず日中も過度な眠気に襲われる状態を指します。そのため、睡眠不足とは別物として考えられます。
薬剤の影響による過眠は、風邪薬や抗アレルギー剤、抗うつ剤などの副作用によるものです。高齢者は若い人と比べると代謝が遅いので、副作用が弱い薬剤でも眠気が続く傾向にあります。

睡眠関連運動障害

睡眠関連運動障害は2種類あり、1つが「レストレスレッグス症候群」で、もう1つが「周期性四肢運動障害」です。レストレスレッグス症候群は別名「むずむず脚」とも呼ばれ、横になっているときに足がむずむずする感覚に襲われる症状です。身体を動かすことでむずむずは緩和しますが、そのせいで入眠ができなくなります。原因として考えられているのが、鉄欠乏やドーパミンの機能低下です。また、周期性四肢運動障害は睡眠中に起こる下肢の震えなどにより目が覚めてしまうものです。これはまだ原因がわかっていません。

その他

「レム睡眠行動障害」は睡眠中に起こる心身機能異常の1つで、高齢者によくみられる症状です。夢の内容に影響して大きな寝言や異常行動を起こすため、周囲に置いてある物や一緒に寝ている人に影響が出てしまうケースも多いです。
「概日リズム睡眠障害」は、夜に寝て日中活動するという人間本来の生活リズムにズレが生じることで起きる睡眠障害です。具体的に言うと、夜勤があり交代勤務で働く人に起こりやすい症状です。そのため、夜勤のある看護師は注意が必要です。
また、肥満などが原因で睡眠時の呼吸に異常が出る睡眠呼吸障害も睡眠障害の1つとして数えられます。

睡眠障害を知り、働くために

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